SEがフリーランスとして起業することを考えている場合には、独立準備が必要だ。独立する前にどれだけの準備を行っているかによって、独立した後の仕事に対するやりやすさが変わってくる。具体的な準備として挙げられるのが、人脈の拡大だ。人脈を広げておくことによって独立した後に取引を行える相手が多くなり、取引相手が増えれば仕事量も増加するため収入が安定しやすいだろう。自分が勤めている企業の社員やその企業が取引を行っていた相手は、今後自分が取引を行う相手となる可能性も高いため、独立する前から自分の能力をアピールしておくのが重要だ。

事務所を用意したい場合は、不動産契約を独立前に済ませておくのが良く、不動産契約はフリーランスになると審査が厳しくなる可能性が考えられる。対してサラリーマンの場合は、社会的信用が高いため審査が甘くなりやすい。このような状況を考えれば、審査が甘くなりやすいサラリーマンである間に不動産契約を済ませてしまう方が、独立後に苦労しなくて済む。また、事業の運営費用を調達も独立前の方が良いだろう。銀行や金融会社からお金を借りるときでも、フリーランスよりサラリーマンの方が難易度が低い。サラリーマンのうちに資金調達を済ませておけば、独立後の資金にも余裕が生まれる。自分の能力を高めておくのも独立準備として有効な手段であり、フリーランスになると自分の能力が収入に直結するため、常に高い技術力を維持しておくのが重要だ。